ドイツ語を独学で身に付ける勉強法

ドイツ語の冠詞は難しくない!

 

 

 

ドイツ語の勉強を始めて、まず最初に日本人が不可思議に感じるのは、Der,Die,Dasの定冠詞でしょう。

 

 

定冠詞とは、そもそも名詞の前に付く冠詞ですが、

 

 

英語では一種類(The)、スペイン語やイタリア語などのラテン語源の言葉では男性名詞と女性名詞の二種類、

 

 

そしてドイツ語では中性名詞が加わ三種類となります。

 

 

初めはどの名詞が男性、女性、中性の形なのか分からず混乱します。

 

 

簡単な例では、

 

男性(Mann)は男性なのでDer Mann、

 

女性(Frau)は女性なのでDie Frau,

 

子供は中性なのでDas Kind

 

となる訳です。

 

 

しかしこれは論理的な例であって、車(WagenもしくはAuto)では、

 

 

Wagenは男性ですからDer Wagen, Autoは中性ですのでDas Autoとなります。

 

 

ドイツ語の名詞を覚え始める際に、単語だけではなく、定冠詞も必ず一緒に覚えるようにしましょう。

 

 

ある程度のボキャブラリーが身についてくると、自然と適切な定冠詞が出てくるようになります。

 

 

名詞につく定冠詞を頭に入れるのは実はとても大切なプロセスで、

 

 

ここで頑張った場合と手を抜いた場合ではその後のドイツ語の応用能力が大幅に変わってきます。

 

 

何故かというと、ドイツ語の名詞は格によって名詞の語尾や冠詞の形が若干変わってくるからです。

 

 

名詞の形は、1格・主格(は・が)、2格・属格(の)、3格・与格(に)そして4格・対格(を)のどこに来るかで変わることがあるからです。

 

 

その男性(1格)はDer Mann、その男性の(2格)Des Mannes、

 

 

その男性に(3格)Dem Mann、その男性を(4格)Den Mannとなる訳です。

 

 

これについてはまた別の機会にご説明しましょう。

 

 

定冠詞と一緒に名詞を覚えていくと、次の段階で登場する不定冠詞(Ein, Eine, Ein)の変化が理解しやすくなります。

 

 

この不定冠詞とは、英語で例えればa child(ある、若しくは一人の子供)との意味を持ちます。

 

 

不定冠詞の格変化と同じ変化をするmein(私の)やkein(否定語)といった冠詞は頻繁に使われ、

 

 

この場合の格変化を正しく使えないと意味が伝わらないことがあるからです。

 

 

大切なのは、ドイツ語を始めた際には第一に名詞と定冠詞をセットで覚えていくという習慣をつけることです。